魅力溢れる住みやすい街

今週のお題「となり街」
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最近、子どもの頃から住んでいた街から引っ越しました。離れてみて、すてきな街だったと改めて感じています。交通の便も良く、この街は住みたい街ランキングにもよく上位に選ばれています。

久しぶりに訪れると、緑が多く、街灯ひとつを取ってみてもとてもおしゃれです。市の条例でパチンコ屋などを設置できないことになっていますし、公園もとても多く子育てには良い環境が整っています。公園もとても緑が多く整備されています。遊具の多い公園の他にも、ビオトープのある公園もあります。隣の市の保育園児さんがよくお散歩に来ている風景もよく見ました。

おしゃれな人も多く、駅前で高齢のおばあ様が素敵な装いで歩いているのを見ると純粋に「わあ、すごい。」と思うのと同時に、少しおしゃれをしないと駅前には行けないような、気が抜けないような気持ちもありました。

そういう意味では今住んでいる場所は、そこまで気を引き締める必要がなく自然体で過ごせているのも事実です。

この街は父が子どもの頃から住んでいた場所でもあり、とても愛着があったようです。そのため違う地域で仕事をしていましたが、転勤願いを出し、地元に戻ってくることになりました。私もそれに伴って子どもの頃に、この街に引っ越してきました。

母は違う地域に住んでいましたが、モダンな街並みが教科書に載っていたそうで、とても印象的だったそうです。その時載っていた建物は今も健在です。

この街に住む人について言えば、今はかなり薄れてしまいましたが、昔はプロ意識が高いとでも言いましょうか。例えば、お得意先のクリーニング屋へ背広を出したときにボタンが取れかけていたらきちんと付け直すなど、きめ細やかなサービスをしてくれていたそうです。確かに祖母の得意先のすし屋へ巻きずしの予約をすれば、祖母の好みにカスタマイズしたものに、何も言わずに変更してくださっていました。

最近は世代が変わり、その時の伝統をそのまま受け継ぐのは難しくなってきました。父の得意先の魚屋も先代から息子の代に変わり「お父さんの煮魚とは味が違う。」と厳しいダメ出しがあるらしく大変なのだそうです。そういう父も街では有名なパン屋へ「食パンの焼きが甘くなった。職人が変わったのではないか?」とややこしい意見を言ったそうです。実際にその通りで新しい職人が焼いたパンだったらしく、父は「伝統の味を守るには、やはり伝えることも大切だ。」と話していました。この街では、お客様の声を大事にして、伝統を守り続ける文化があるのだと実感しています。

伝統を守るだけではなく、新しいものを受け入れる文化もあります。自治体の運営にもそれが表れていて、若手の議員が活躍していて、改革が進んでいるのを感じています。「時代に合わせて変化をしつつ伝統を守る。」そのバランスをこれからも保っていってほしいと、今はとなり街になったこの街を応援しています。