私は病院で看護師をしています。毎日、いろいろな入院患者さんと接しています。そんな中感じることは「いくつになっても女子は女子である。」ということです。隣のベッドの患者さん同士で仲良くお話しているのは、大体女性です。男性もお話はしていますが、短時間の方が多いです。女性は一日中お話していることもよくあります。話が終わったら訪室しようなんて思っても「まだ話しているわ。」と仕方なく、話を遮ることもあります。そんな時「ガールズトークしているときにごめんなさいね。」と前置きします。みなさん「いやだあ、ガールズトークなんて。ガールなんていつだったかしら。うっふふ。」とうれしそうにされています。みんないくつになっても女子の気持ちは忘れていません。認知症のおばあ様も若いかっこいい、男性の先生が来るとご機嫌になったりされます。
高齢のおばあ様でも、本当に肌がきれいな方はたいてい化粧品を持ってこられていますし、髪の毛がきれいでつややかな方はスカルプブラシをもってきていたり、きちんとお手入れされています。そういう方は、自分に自信があるのか、メンタルも安定しているように感じます。
中には日本昔話のやまんばみたいな方もいらっしゃるのですが、それはそれで看護師は和んで「かわいい。」と思ってみています。(かわいいは不適切かもしれません。)
それでお肌のきれいな方に秘訣を聞いてみると「何にもしていない。化粧水をつけて、乳液をつけるくらいかな?」とおっしゃいます。確かに今の通説として、
・肌は刺激を与えすぎてはいけない。
・こすったり、たたいたりなどはもっての他。
・泡で優しく洗う。
・老化防止の一番の対策はUV対策。
・肌の乾燥対策として保湿は大切。
と言われています。お肌のきれいなおばあ様が「何もしていない。」というのは確かにその通りだと思います。ただ最低限のUV対策や保湿対策だけを行ってきて特別になにか美容医療のようなことはしていないということだと思います。
先にお話ししたやまんばのような方はシミやしわ・くすみも多いため、おそらく本当に何もしていないのだと思います。
反対にやりすぎて、肌トラブルになっている方も見たことがあります。
真面目に肌の角質を取ろうとごしごし洗顔して、かえって肌トラブルが起きたり、毛穴が開いたり、美容液を浸透させようとマッサージしてかえってたるみやしわの原因になったりします。摩擦によって、シミが増えるようなこともあります。
・自分に合った化粧品を適切に使用すること。
・やりすぎるよりは、少しくらい手を抜くくらいのほうが肌のため。
・全く何もしないのはだめ。
どちらにしても、自分の肌と対話して、その時によって化粧品を使い分けることも必要です。
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また、メイクの仕方を今風に変えることも若く見えるポイントです。その一つとして、アイシャドウを今の物に買い替えるだけでも、若返りのポイントです。昔はアイラインは黒一択でしたが、今は抜け感?でブラウンなどのバリエーション豊富なカラーが出ています。また中顔面短縮で、下まぶたメイクが流行っています。おばさんになると、肌がたるんで、間延びしますので、確かに下まぶたメイクをすることで、頬の面積が減るのでたるみが目立ちにくくなります。
先日若者の下まぶたが、ゴールドのラメでキラキラしてとっても素敵だった日がありました。私は思わず「下まぶたのキラキラ、かわいいね。中顔面短縮ってやつ?下まぶたメイク、とっても似合ってるね。ラメがギラギラしてなくって細かくって素敵。どこの?」と聞くと有名なデパコス「ルナソル アイカラーレーション」でした。「あーやっぱり、デパコスかあ。かっわいい。」と言いながら、まじまじと見つめました。すると「あんまり見ないでください。恥ずかしいです。」と言われてしまいました。それを聞いていたおばさんたちが「えー下まぶたメイクとか、そのアイシャドウの名前とか、よく知っているね。そんなの知らんかったわ。」と。そして「じゃ、女子力向上委員会つくろうか。」という話になりました。
それで、私も下まぶたメイクをしてみました。さすがに若者のメイクをそのまま真似して、下まぶた全体をキラキラにはしていませんが、下まぶたにマットなアイシャドウを塗って、下まぶたの真ん中に点でキラキラのラメに塗るという少し控えめなメイクにしてみました。確かに今風のメイクになって、少しは女子力向上になったと自己満足しています。