娘が外出先で走り回って困った話


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娘がもうすぐ2歳になる頃、ショッピングモールへ出掛けた時の話です。

その頃の娘は自由に歩き回るのが楽しくて仕方ない様子でした。いつも私と手を繋がずに1人で行きたいところに行こうとするためいつも目を離さないようにしていました。

その日、出掛けたのは初めての場所でした。着いた瞬間から、好奇心旺盛でいろいろな物を見たい様子でした。この辺は女の子ですね。

私は娘と手を繋いで歩いていました。目的のお店で買い物をしようと、一瞬繋いでいた手の力が緩んでしまいました。すると娘は走り出しました。私は急いで捕まえて抱きかかえました。すると「離して!」と足をバタつかせながら叫び出しました。お買い物しようと声をかけても、「いやあー。」と叫びます。そのお店での買い物は断念して、今度は娘の買い物をすることを告げると一瞬おとなしくなり、やっと手を繋ぐことが出来ました。しかしまた「はーなーしーてーーー。」と叫び出します。娘はなんとか私の手から逃れようと力を入れます。逃げられたら大変なので、抱っこをすると「助けてえーーー。」と大声を出します。その繰り返しでした。それを見た周りの人たちは笑いながら「助けてって、まるで誘拐しているみたいじゃないの。」とあきれていました。顔が似ているのでどう考えても親子なのですが、一歩間違えると本当に通報されそうな勢いでした。

しかし放置すれば、何をしでかすか分かりません。うちの子に何かあっても仕方ないのですが、商品を壊したり、人にぶつかったりすることも考えられます。万が一相手の方が怪我でもしたら大変です。

娘のお買い物中はご機嫌でお利口さんになりましたが、終わるとまた例のごとく「助けてえ!」と叫び出します。せっかく遠出したのですが疲れ果てて、早めに帰路につきました。

あの時、かなりのやんちゃぶりでしたが、周りの方たちはとても温かく「大変ね。」と言いながら、親子のバトルを見守って下さいました。

こんな風に暴れたのは、あとにも先にもこの時だけで、その後はお利口さんにお出掛けが出来るようになりました。

ただ、保育園の行き帰りはこのようなバトルが日常茶飯事でした。私の手を離して車道に走りだそうとする娘を大声で静止した時は、ドライバーの皆さんが大笑いしていましたし、保育園の先生の協力でなんとか帰りの支度を終えたことも何度もあります。この頃のことを娘に聞くと全く覚えてないそうです。もうすぐ2歳を迎える頃でしたから、第1次反抗期に入っていたのだと思います。 

第1次反抗期の幼児のことを魔の2歳児とも言いますので、今真っ只中の子どもを持つお母さんは大変だと思います。たまに街中で、お母さんが苦戦しているのを見かけると、懐かしさと同時に「大変だなあ。頑張って。」と思います。そして、ついつい「かわいいねえ」とかなんとか声をかけて、子どもの相手をしてしまいます。もちろんお母さんのタイプを見て、相手をして大丈夫な時に限りますが。

このような時期はいつかは通りすぎますし、懐かしいと思う時が来ます。しかしワンオペ育児だと、煮詰まってしまってどう対処していいか分からなくなると思います。そんな時でもお母さんが頑張って子どもに向き合っていれば、周りの方は温かく、声をかけてくれます。お母さんが困っていること、一生懸命対応していることを理解してくださいます。放置して何もしないのは論外ですが。

私は困った時は、保育園の先生に何でも相談していました。保育園に預けていて一番良かったのはこの点でした。

真っ只中のお母さんに強く言いたいことは、誰かに相談すること、抱え込まないことです。そして一時保育を利用するなど、お休みを取ってください。

どこかで魔の2歳児に手を焼いているお母さんを見たら、声をかけさせてもらいますね。