以前の記事で75%の人が外向型人間であるとかかれていました。作者はアメリカ人なので日本では、もう少し内向型が多そうですが。また内向型と外向型のどちらの要素もバランスよく持ち合わせていたり、やや内向型とか、やや外向型と言い方も多いでしょう。
現代社会は、学校を初めとして活発な子、外向型が活躍しやすいような構造になっています。そのためおとなしい子はなかなか大変です。おとなしい子の多くは内向的タイプだと思います。
私は完全に内向型人間です。外向的要素は全く持ち合わせていない極端な内向的タイプです。
学校では授業中に発言することが良いこととされています。積極的に発言するのは外向的な子達です。たまに頑張って手を挙げると先生は嬉しそうされます。やっとの思いで発言すると、今度は弁の立つ子に論破される。そうなると「もう二度と手を上げないぞ。」となるわけです。もちろん先生はその頑張りを褒めてくれます。でも発言することのストレスはかなりなものです。手を挙げて、当てる方式ならまだいいのです。中学や高校では出席番号で、今日は○日だから○番と先生が氏名するケースが増えます。あれは本当に地獄でした。今日は当てられるとなれば朝から生きた心地がしないのです。授業内容は頭に入ってきません。先生から「自信を持ちなさい。」と言われてもそういう問題でないのです。頑張って発言している私は、本来の私ではありません。「みんなに合わせて無理をしないと認めてもらえない。」と感じ、そうなるとさらに劣等感が増えていくのです。
大学の推薦入試でも、高校時代に生徒会活動をしていたかなどの外向的な活動をした場合は評価されますし、就職試験でも団体競技をしていた方が有利と言われます。
そうなるとますます内向型タイプはふりになってきます。
中には内向的なタイプでも素晴らしい活躍をしている方も沢山いらっしゃいます。ハリー・ポッターの著者であるJKローリングやビル・ゲイツ、エイブラハム・リンカーンは内向的な人と言われています。
私は自己肯定感が重要なのではないかと思います。内向的な要素を欠点ととらえるのではなく、長所としてとらえる。
人前に出るのは向いてないかも知れないけど、作文は誰よりも上手とか絵がうまいとか、他の人が気がつかない小さなことに気がつけるとか。内向的な要素の良い面に目を向けていく。そういう自己肯定感を高める声かけは大切だと思います。
人前に出ることは苦手でも、そのままで良い事、他に素晴らしい部分があることを伝えて上げてください。