小学校の頃、ドッチボール一つでも全力で立ち向かって、闘士を燃やしている子っていましたよね?そういう子って成績も良かったりしました。友達とテストの点を見せ合って「負けた~悔しい~。」と大騒ぎしている子。すごい才能だなあと思います。
私の場合は、全く逆で同級生のそういう熱意が怖かったタイプです。ドッチボールの時に本気で立ち向かって来るボールに「痛そうだから、当たりたくないなあ。でもこうやって逃げ回っているのも怖いなあ。早く終わらないかなあ。勝っても負けても良いのだけどなあ。」とただやり過ごしていました。
担任の先生は、そんなところを見抜いていたので、今更ながらすごいなあと思います。「理解力はあるんだけどねえ。人に負けて悔しいって思ったことある?ないよね?そう思えたら、この子伸びると思うんだけどねえ。」と言われたのを覚えています。
負けず嫌いの同級生は全てに全力投球なので弁もたつわけで、そういうのにたじたじになりながら過ごしていたのを覚えています。
負けず嫌いであることは、努力出来ることでもあります。
アメリカで「1分間に10回、机を指で叩くことができたら1ドルもらえる。同様のやり方で1分間に100回叩くことが出来たら4ドルもらえる。どっちにチャレンジするか?」という実験を行いました。結果100 回叩く方を選んだ子どもの方が努力が出来て、勉強を頑張れる子が多かったそうです。これは成功報酬が4ドルという、あってもなくても良い程度なのがポイントなのだそうです。
確かにドッチボールの勝ち負けなんてその場限りの大したものではありません。そこに打ち込める子の方が大成するのは当然だなあと思います。
皆さんがお察しの通り、この実験で私は迷わず1ドルを選びました。エネルギーを温存して生きていきたいと思う性質はこういう所にも現れてしまいます。
ちなみにうちの娘は4ドルを選んだので、私に似ないで良かったなあと思いました。