子育てしていく上で、親子の相性で育てやすさが変わってくると思います。うちの場合、私と娘の相性はわりと良いと思っています。しかし、母と私とは相性は悪かったと思います。
母はテキパキ外向的タイプで、私はおっとりとぼーっとしていて、外に出るより、家でおとなしくしていたい内向的タイプです。
母はそんな私を見ていられなかったようで「早くしなさい!」が口癖でした。
幼稚園でみんな一斉に帰り支度をします。そうするとロッカーが混雑します。私はみんなのお片付けが少し落ち着いた頃に、帰り支度を始めるようなことをしていたようです。
参観の帰りにみんなの支度が終わっているのに、我が子はまだ終わっていない。それで「何やっているの?みんな終わっているじゃない。早くしなさい。」と叱られたのを覚えています。確かに大人になって考えてみると、このおっとりさはちょっとヤバイなあと思いますし、母からすれば私のことは宇宙人のように感じられたことでしょう。
またどこに地雷があったのかは分かりませんが、ある日突然、無視が始まります。それが数日、長い時は数週間続きます。無視された最初の記憶は幼稚園の頃だったでしょうか?
今振り返るとどこがいけなかったのか?なぜ無視に至ったのかなどの内容を、説明する義務が母にはあったのではないかと思います。
友達100人できるかな?の歌のように、友達はたくさん作るもの、みんなと遊ばなければならないものという母の思い込みにも苦しみました。「どうして1人でいてはいけないの?」と。私は今でも「カフェで1人でゆっくり読書タイム」が至福の時です。
私は両親を反面教師にして子育てをしてきました。両親から受け取れなかったものを娘に与えたいと思ってきました。
実際に看護学部時代の小児看護の担当の先生は、「女の子は親を反面教師にして生きていける。でも男の子はそうはいかない、慎重に育てる必要がある。特にお母さんとの関係が重要。失敗は許されない。」と話していました。男の子は育てにくいと言われるのは、こういうところにあるのかもしれません。
そんなわけで、私は20歳代の頃は自分を偽って社交的に振る舞おうとしてきました。しかし、いつしかそんなことに疲れて、今は1人を楽しんでいます。そして自己肯定感もとても低い状態です。
だからこそ心理学に興味を持ったのでしょう。それが公認心理師の資格の取得に繋がりました。
この文章を読んでるのが子どもの立場で、親子関係に悩んできたのなら、相性が悪かっただけです。決してあなたが悪かったわけではなかったのです。
もし、親の立場で子どもとの相性が悪くて悩んでいるのなら、あなたとの違いを認めてあげてください。